CDプレス国内工場とと海外工場

選べる二つの工場

CDプレスを依頼する上で、さまざまな選択肢(ジャケットやケースなど)があるのですが、なんとCDプレスをする工場自体も選択することができるのです。選べる二つとは海外工場と国内工場です。海外で作るCDと国内で作るCDではどんな違いがあるのか検証してみましょう。

二つの工場の違いは?

CDプレスを行う工場が海外でも国内でも製品の質の違いは出てきません。CDプレスで作られたCDは高品質であることに間違いないのですが、何に違いが出るかというと「価格」とCDに付けられる「原産国表記」、そして「納期の長さ」の3つです。

海外生産

CDプレスを海外の工場で行う場合、「Made in ○○」という形で原産国の表記がされます。生産される国によっては不良品が出ているといったこともあるようなので、安心できる国の、特にISO9002を取得している工場で生産されているかどうかで選ぶことをおすすめします。ISO9002とは、常に一定の品質を保って製品を作っていることをあらわす国際品質保証規格のことです。この規格を取得している海外工場で生産されているならば、国内と変わらない品質を求めることができます。価格についても、枚数によっては初期費用がかからないこともあるので、レーベル代が無料になる場合もあります。大量に安くCDプレスを依頼したいときには海外でのCDプレスを選択した方が無難でしょう。ただし、国内工場とは違い海外工場の場合は輸入の扱いになってしまうため、通関作業に時間がかかってしまい納期は長くなります。もし作成に期限があって、海外工場生産で低コストに抑えたCDプレスを望む場合は、余裕をもって注文した方がよいでしょう。

国内生産

CDプレスを行うのが国内工場の場合、原産国表記は皆さんおなじみの「Made in Japan」となります。価格については初期費用やレーベル代がかかりますが、国内での生産のため、海外生産とは違ってもちろんわずらわしい通関などで時間をとられることはありませんから、納期は短くすることができます。期限が迫っていて、急いで製作したい場合には国内工場での注文がおすすめです。また、国内工場の中でも音楽関係の著作権を管理する社団法人が認定している工場で製作した方がいい場合もあります。
たとえば結婚式の二人の写真にお気に入りの曲がバックで流れるようなCDが作りたいとします。その場合、そのバックで流れる曲の著作権をその社団法人が管理していれば、社団法人の許諾シールを別料金支払って添付する必要があるのです。
しかし、国内工場が社団法人の認定工場であれば、わざわざ許諾シールを貼る必要はありませんので、美しい音楽もつけたCDを作成したい場合、社団法人の認定工場を選ぶ方がわずらわしくなくて良いか思います。なお、自分で作詞作曲をした曲をCDプレスするのであれば著作権は自分自身になりますので、認定工場でなくて問題ありません。
CDプレスを請け負っている会社によっては、国内・海外のどちらの工場で製作しているのか最初から公表していない会社も見受けられます。データの管理も含めて、どんな工場でCDプレスが行われているのか、きちんと調べた上で依頼することをおすすめします。

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2020/6/16 更新